理事長挨拶

私達の社会福祉法人岡山博愛会は1891年12月クリスマス創立です。 明治24年に、25歳の米人婦人宣教師アダムス先生が岡山に来られ、現在の御幸町に働きの場を示されました。 教育者であったアダムス先生は、聖書に記された「全ての人を愛する神の愛」ラビング・オールから、博愛会と名付け、小学校、保育園、幼稚園、和裁洋裁の夜学校に続き、無料の診療所さえ開きました。 アダムス先生は45年間働き、乳癌を病み不自由と痛みの中で昭和11年に帰国されました。 その後の長い戦争で全てを戦災で焼失する大危機を経ましたが、更井良夫前理事長を中心に献身的な復興が与えられ、医療の乏しい戦後に病院事業、保育事業を開始し、高度高齢社会を迎えて、「特別養護老人ホームアダムスホーム」を開設しました。
戦後の社会は福祉社会を目指していたものでした。 制度は整備されていきましたが、私達に一番大切なものは創立以来の「愛」の教えです。 アダムス先生は宣教師として神様の愛を実行されました。 聖書には「最も小さい者の一人に愛の働きをすることは、神様に愛の業を献げることだ」との大切な言葉があります。 豊かに見える現在の日本にも多くの不自由さと共に弱い立場の方がいらっしゃいます。こうした方々のお世話をさせて頂くことが愛の業であると考えております。 天国に繋がる働きであり、ここにこそ博愛会の進む道があります。 愛し愛され共に支えながら命を全うしていくことができればどんなに嬉しいことでしょう。
2010年には病院を新築移転し、個室中心の快適な病室を設備いたしました。 またその4階部分には「介護医療院みくに」を新設いたしました。 そして、2018年12月にさくら住座に「在宅総合支援センターアリス」を創り、在宅総合部門の「デイサービスセンターハレルヤ」「訪問看護ステーションサマリア」「岡山博愛会居宅介護支援事業所」を集結しました。 さらに、2020年に博愛会誕生の地には、古い建築物を撤去し新たに「岡山博愛会保育園」「御幸町クリニック」「看護小規模多機能型居宅介護のぞみ」「グループホームまこと」を建築しました。 かつて石井十次先生の岡山孤児院の地にあった「門田屋敷クリニック」も建て替え計画に入り、新たに住宅型の施設、記念館などを計画中です。 病院、アダムスホーム、介護医療院に在宅部門・住宅部門を加え整備を進め、博愛会こそ命を守るに最も大切な「愛」を実現する場でありたいと願います。 この働きは完成ではありませんが、岡山博愛会の全職員と共に努力を重ね、歩んでいきたいと願っております。
社会福祉法人 岡山博愛会
理事長 更井 哲夫
岡山博愛会概要
- 名称
- 社会福祉法人 岡山博愛会
- 代表者
- 理事長 更井哲夫
- 主たる事務所
- 岡山市中区江崎456-2
- 創立年月日
- 1891年(明治24年)12月25日
- 社会福祉法人認可年月日
- 1952年(昭和27年)5月14日
- 法人経営施設
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岡山博愛会病院 特別養護老人ホーム アダムスホーム 訪問看護ステーション サマリア 岡山博愛会 御幸町クリニック グループホーム まこと介護医療院 みくに 岡山博愛会 居宅介護支援事業所 デイサービスセンター・ハレルヤ 看護小規模多機能型居宅介護 のぞみ 岡山博愛会保育園